チャプター 66

別のにぎやかなバーで、セリアが眉をひそめて私を見た。「エンバー、あんた、あのガブリエルって男のどこがいいわけ?」

私はグラスの中の酒をくるりと回し、液体が落とすきれいな光の揺らめきを眺めた。長い沈黙ののち、ゆっくりと言う。「もう、わからない」

「ほらね、ナンシー? 恋の脳みそって、もう救いようがない!」セリアは呆れ果てた顔をした。

どうでもいい。私は淡々と続ける。「でも、これだけははっきり言える――もうガブリエルを愛してない」

「本当に?」セリアは信じられないという目で、念押しするように私を見た。

「うん」私はうなずき、グラスを持ち上げてブランデーを一息にあおった。

「神様ありがと...

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